工房からの風

この度、「工房からの風」に初めて出展させて頂くこととなりました。

春の初めに、参加させていただける通知を受取った時に、ちょうど教室を開催していた中で、生徒さんに小躍りしながら嬉しさを伝えていたのを思い出します。

その後、10月の本番に向けて2回の全体ミーティングや、ディレクターの稲垣さんとの個人面談、電話などを重ねて半年間、準備を進めてきました。

半年、という時間がこれほどに短く感じたことはなかったです。

作れど作れど、納得のいく形が見つからず、気持ちは焦るばかり。

新しい物を作ると決めた時は、こんなに大変な思いをするとは思っていなかったので(苦笑)

とにかく、作ることでしか答えが見つからない気がしたので、たくさんの糸を紡ぎました。(おかげ様で、紡ぎの技術が飛躍的に向上(笑))何とか「答え」の布の端っこに手を伸ばせたのはすでに夏真っ盛りだったのでした。やっと本格的に制作に入れます!

その時に、気がついたことがもう1つ。

「答え」はあるようで、ない、ということ。

進んでいく中で、技術も気持ちも変わっていきます。

頭でわかった気になっていたことが、やっと心にストンと落ちてきました。

ただ今の、私から生み出せるものを楽しんで見ていただけるよう、もう少し、機を動かします。

工房からの風